中国でもX(Twitter)を使う方法として、「VPNサービスの利用」「レンタルWi-Fiの利用」「香港SIMカードの利用」「中国向けeSIMの利用」「携帯ローミング機能の利用」などが挙げられます。
これらの方法を使えば、ネット検閲が厳しい中国では使えないアプリでも利用できるようになります。
この記事では、中国からこれらのサービスにアクセスするための5つの方法について解説していきます。
方法 | 滞在頻度 | 滞在期間 | 料金 | こんな人におすすめ |
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VPNサービス | 駐在、高頻度 | 長期 | 400~1000円/月(13~33円/日) | 駐在員、長期出張者 |
レンタルWi-Fiルーター(グローバルWiFi) | 1-4回/年 | 2-4日/回 | 1,480~1,780円/日 | 頻度の少ない出張者 |
香港SIMカード | 5-6回/年 | 5日以上/回 | 1,500円/週+端末料金 | 頻度の多い出張者 |
中国向けeSIM (Saily等) | 1-4回/年 | 2-4日/回 | 400~700円/日 | 頻度の少ない出張者 |
携帯のローミング機能 (ahamo等) | 頻繁 | 15日以内 | ゼロ(日本の格安携帯料金そのまま) | 日本の携帯をそのまま使いたい人 |
VPN Lifeでは、中国在住スタッフの協力も得て、6つの都市で接続検証をしました。
以下のとおり「上海市」「江蘇省・蘇州市」「浙江省・寧波市」「江西省・南昌市」で検証したほか、「天津市」「福建省・厦門市」で利用可否を検証しました。

※VPN Lifeスタッフによって検証
中国でXが使えない理由は【中国政府の検閲】
中国でX(Twitter)が使えない理由は、中国政府がアクセスを遮断しているからです。
遮断している理由は、以下2つと考えられています。
- 国内のIT企業を保護するため
- SNS内の言論を統制するため(国外SNSだと中国政府がコントロールできない)
実際に中国からXにアクセスすると、「このサイトにアクセスできません」と表示されます。
中国で使えないサービスは、X以外に、以下のようなものがあります。
カテゴリー | 中国で使えない |
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SNS・メッセージアプリ | Line、Facebook、Instagram、X(Twitter)、WhatsApp、Messenger、Telegram、BeReal |
検索エンジン | Google、Yahoo検索 |
メールアプリ | Gmail |
動画サイト・VODサービス | YouTube、Vimeo、ニコニコ動画、中国国外のVODサービス全般(Netflix、TVer等) |
ニュースサイト | BBC、ニューヨーク・タイムズ、ロイター |
コミュニケーションツール | Google Meet |
クラウドストレージ | Google Drive、Dropbox、Box |
ショッピング | Amazon Japan、メルカリ、ラクマ、楽天市場、Yahooショッピング |
生成AIサービス | ChatGPT、Claude3、Perplexity、Gemini、Grok |
その他 | Wikipedia |
中国で利用可能な代替アプリ【Xの代わりはWeibo】
中国では国内企業が多数のSNSをリリースしています。
中国人が主に使っているサービスは以下のとおりです。
カテゴリー | 中国人がよく使うアプリ |
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SNS・メッセージアプリ | WeChat(中国版Line)、小紅書(中国版Instagram)、Weibo(中国版X) |
検索エンジン | Baidu(中国版Google) |
メールアプリ | QQメール、163メール、126メール、新浪メール、搜狐メール |
動画サイト・VODサービス | Tiktok(ショート動画サイト)、YouKu(中国版YouTube) |
ニュースサイト | 中国国内のニュースサイト |
コミュニケーションツール | Dingtalk(中国版Skype)、VooV(中国版ZOOM) |
クラウドストレージ | Baidu Cloud、Huawei Cloud |
ショッピング | 天猫(T-mall)や京東(JD)などのネットモール、タオバオ(C2Cマーケット)、アリババ(卸売マーケット) |
中国ではXのかわりにWeiboが使われていますが、他のSNSに比べると利用者多くありません。
中国版のLineであるWeChatや、中国版のInstagramである小紅書がメジャーなので、相対的に利用者の少ないSNSになっているのです。
ただ日本人にとっては、これらの中国系アプリを利用するのはハードルも高いですし、何より日本語圏の情報収集が困難になります。
そこで、駐在員・長期滞在者向けの解決策と、短期滞在者向けの解決策を紹介していきます。
解決方法1:駐在員・長期滞在者におすすめ【VPN】
駐在員や1ヶ月以上の長期に渡って滞在する人におすすめしたいのは、VPNです。
VPNとはVirtual Private Networkの略で、インターネット上の仮想の専用線のことです。
VPNサービスを使うと、専用サーバーを経由してインターネットにアクセスできるようになり、中国の検閲を回避してXにアクセスできます。
VPNには無料のものもありますが、安全性や安定性を考えると有料VPNをおすすめします。
中国はVPNサービス自体も検閲の対象にしているので、昨日まで使えていたVPNサービスが今日になって突然使えなくなることもあるからです。
有料のVPNサービスは、この検閲対策もしっかりしています。
- 接続拠点が複数の国に分散しているので、どれかがダメになっても全部ダメになることがない。
- 検閲状況に応じて、新しい拠点にサーバーを作って、利用者が全く接続できない状況を回避している。
有料VPNなら、ホテルやカフェのWi-Fiから容量制限なしで日本のサービスを使えるので、駐在者に限らず長期で出張する人にもおすすめです。
- 12vpn:中国での圧倒的な安定感(当サイト限定割引クーポンあり)
- ExpressVPN:通信速度が魅力の世界最大手(当サイトのリンクから契約すると1年プランが+3ヶ月無料に)
- MillenVPN
:価格と安定性で評価急上昇中の日本製
もっと詳しく:【比較】中国で使える【おすすめVPN】価格は?使い勝手は?
12vpn (12vpx):中国での安定感に定評のあるVPN

- 中国での取り締まりに対する対応が早い
- サポートの対応がよい
- 中国専用リンクで、中国から申し込みできる
- 同時接続台数が6台と多い
- Google Chromeだと拡張機能から簡単に操作できる
- サポートが英語のみの対応になっている
本社 | オランダ |
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公式サイト | https://12vpx.com/ 中国からアクセスする場合:https://blockthis.xyz/ |
価格 | 1ヶ月プラン:2,749円/月 半年プラン:1,466円/月 1年プラン:1,284円/月 ※当サイト限定のクーポンで30%引き |
無料お試し・返金保証期間 | 14日間 |
サーバー台数 | 非公開 |
サーバー設置国 | 31カ国 |
日本語対応 | なし 英語のみ |
同時接続台数 | 6台(同じサーバーへの同時接続は不可) |
12vpnは、オランダを本社としたVPNプロバイダで、特に中国からの利用に定評のあるVPNです。
実際に12vpnの東京サーバーに接続すると、メールアドレスとパスワードの認証をクリアでき、認証番号の入力画面に遷移できることを確認しています。(その後、無事にログインできています)

12vpnはホームページのマニュアルやサポートが、英語のみであることがネックですが、Cromeの翻訳機能やDeepL等の機械翻訳など駆使すれば、内容の把握には困りません。
- 中国からの利用をメインで考えている人
- サポートが英語でも翻訳ソフト等を使って対応できる人
\14日間返金保証あり/
30%割引になるクーポンの利用方法を以下の記事で書いているので、あわせてご覧ください。

ExpressVPN:高速通信でアプリの操作性に優れた世界最大手のVPN

- 通信速度と安定性が優れている
- アプリの動作が早くて使いやすい
- ノーログポリシーを採用している
- サーバー設置国のバリエーションが豊か
- ビットコインでの支払いに対応している
- 中国からでも利用できる
- 価格が他のサービスに比べるとやや高い
本社 | 英領バージン諸島 |
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公式サイト | https://www.expressvpn.com/ |
料金 | 1ヶ月プラン:1,425円/月 1年プラン:734円/月 2年プラン:549円/月 ※当サイト経由の登録で+4ヶ月無料プレゼント |
無料お試し・返金保証期間 | 30日間 |
サーバー台数 | 3,000台 |
サーバー設置国 | 105カ国 |
日本語対応 | アプリやサポートは日本語、規約は英語 |
同時接続台数 | 8台 |
ExpressVPNは世界最大手の老舗で、有料登録者数が全世界で400万人を超えるVPNプロバイダです。
通信速度の速さや安定性に優れたVPNで、当サイトの検証でも常にトップクラスの通信速度を誇っています。
またアプリの起動から接続まで30秒~60秒ほどかかるVPNが一般的な中、ExpressVPNはわずか10秒ほどで起動から接続までを完了できるので、毎日の利用でもストレスがありません。
サーバー設置国、サーバー数も世界トップクラスなので、さまざまな用途で活用可能です。
中国の通信規制にも柔軟に対応していて、中国から接続する際にも安定感のあるVPNとして定評があります。
- 速度と安定性を重視したい人
- 口コミや実績を重視してVPNを選びたい人
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MillenVPN:日本企業が運営する安心感が強みのVPN

- 日本製の主要VPNサービスの中でも安価に使える
- サーバー数が多い
- 日本語対応が充実している
- サービス改善を要望しやすい
- ノーログポリシーを採用している
- MillenVPN Nativeが優秀
- 中国からもアクセス可能
- サーバー数が海外大手VPNに比べて劣る
- 通信速度が海外大手VPNに比べてやや遅い
本社 | 日本 |
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公式サイト | https://millenvpn.jp/![]() |
価格 | 1ヶ月プラン:1,496円/月 1年プラン:594円/月 2年プラン:396円/月 |
無料お試し・返金保証期間 | 30日間 |
サーバー台数 | 1,300台 |
サーバー設置国 | 50カ国 |
日本語対応 | すべて日本語で対応 |
同時接続台数 | 無制限 |
MillenVPNは、日本の企業が提供している純日本製のVPNプロバイダです。
日本企業が運営するVPNは多数ありますが、サーバー設置国、サーバー数ともに日本のVPNの中ではトップクラスです。
契約・規約、操作マニュアルやサポートなど、すべて日本語での対応となっている日本人にとっても安心できます。
VPNに対するブロックが厳しいサービスでも、MillenVPN Nativeを使うことでブロック解除できるケースが多数あります。
中国ではMillenVPN Native OpenConnectを利用することで、安定的なVPN接続を実現可能です。
- 日本製のVPNサービスにしたい人
- 日本製の中でも価格を重視したい人
- 日本製の中でもサーバー設置国、設置数の多さを重視したい人
\30日間返金保証あり/

解決方法2:レンタルWi-FiとVPNを利用する
通信会社で中国のネット検閲が回避可能なレンタルWi-Fiを借りる方法もあります。
代表的なのは、グローバルWi-Fiです。

成田、羽田、関空、中部、福岡なら、出発当日の空港で受け取ることも可能です。
中国向けプランの場合、容量が600MB/日で1,770円/日、容量無制限タイプだと2,470円/日で借りることができます。
\中国ネット検閲を回避可能/
解決方法3:香港SIMカードを使う
出張頻度の多い人には、香港SIMカードの利用もおすすめです。
香港は中国本土の検閲対象から外れているので、香港の通信会社を経由することで国外のサービスにアクセスできるようになります。
香港SIMカードをSIMフリーの携帯電話かWi-Fiルーターに差し込むだけでOKなので、とても簡単です。

たとえば通信容量が12GBあるタイプなら、滞在期間が多少長くなっても安心です。
また万が一通信容量が12GBを超えても、通信速度128kbpsで継続して使うことはできるので、テキストメッセージの送受信などができるのは安心です。
\中国の壁越えで使える/
解決方法4:中国向けeSIMを使う
近年発売されたスマートフォンはeSIMに対応しているため、中国で使えるeSIMをインストールできます。
eSIMはインターネット上で簡単に申し込みを完了できるので、とても便利です。
eSIMサービスの中にはVPNを使わずに中国のインターネット検閲を回避できるものがあります。
このようなサービスを利用すれば、中国国内からでも国外のサービスへのアクセスが可能になります。
もっと詳しく:中国でおすすめeSIM【VPN不要で使えるeSIMは?】
解決方法5:携帯のローミング機能を使う
日本の通信キャリアで契約した携帯のローミング機能を利用することで、国外のSNSを利用することも可能です。
ローミング機能を使うと日本の通信会社を経由するので、中国でのネット検閲を回避できるからです。
au、ドコモ、ソフトバンクともに定額パケット放題で海外ローミングできるサービスはありますが、価格の高さがデメリットにはなります。
- au:980円/日 (世界データ定額・事前予約なしの場合) au公式ページ
- ドコモ:980円/日 (24時間プランの場合) ドコモ公式ページ
- ソフトバンク:1,980円/日(10MBまで) ソフトバク公式ページ
そこでおすすめしたいのが、通常プラン・追加料金なしで海外でもそのまま利用できるNTTドコモの格安サービスahamo(アハモ)です。
ahamoは月々の利用料2,700円(税抜)。
ahamoの基本プランでは、5分間までの通話は何回でも無料、データ容量は30GBまで使えますが、この30GBまでのデータ容量が海外のローミングにも追加料金なしで適用されるのです。(出典:https://ahamo.com/news/fhqhpm0000000bsx.html)
実際に中国の各都市でahamoのローミング機能を数日間利用しましたが、快適なネット環境の中で過ごせました。
もっと詳しく:【実体験】中国でahamo(アハモ)を使ってみた
中国によく出張するビジネスパーソンにとっては、格安プランで携帯料金を節約できて、かつ海外でも追加料金なしで使えるahamoに乗り換えてしまえば、一石二鳥ということになります。
「ちょうど携帯を買い換える予定だった」
「今使っているキャリアの契約期間が切れるところだった」
このような人には、Wi-FiルーターやSIMカードも必要なくなるahamoがおすすめです。
ドコモユーザーなら、身分証明書とクレジットカードがあれば、今すぐahamoに切り替えられます。
他社から乗り換える場合は、dアカウントとMNP予約番号を取得する必要があるものの、MNP予約番号はお使いのキャリアのショップで簡単に取得できます。
\月額2,970円、eSIMなら最短即日で利用可能/
FAQ:よくある質問
中国でXを使う際に、よくある質問です。
中国でXを使うのは違法ですか?
中国でXを使うのは違法ではありません。
アクセスを規制しているだけで、法律で定めているわけではないからです。
ただし、中国ではVPNの規制があるので、利用の際には注意が必要です。
もっと詳しく:中国でのVPN利用は違法?【VPN規制の理由】
無料のVPNを使っても問題ないですか?
無料VPNの最大の問題は、セキュリティポリシーが不明確であることです。
最悪の場合、悪意を持って通信データを盗まれる可能性もあるので、セキュリティポリシーがしっかりしている大手の有料VPNの利用をおすすめします。
もっと詳しく:無料VPNの危険性は?有料VPNとの比較
VPNには他にもメリットはありますか?
個人でVPNを利用する主なメリットは、以下のとおりです。
- フリーWi-Fi利用時のセキュリティを守れる
- 海外から日本のサービスにアクセスできる
- 日本から海外限定のサービスにアクセスできる
- 航空券やホテルを安く予約できる
- YouTube PremiumやNetflixなどのサブスクサービスを安く利用できる
もっと詳しく:VPNを個人利用するメリットは?
まとめ
中国でXを使う方法は、以下5つです。
- VPNサービスを使う
- レンタルWi-Fiルーターを使う
- 香港SIMカードを使う
- 中国向けeSIMを使う
- 携帯のローミング機能を使う