中国で使うVPNを選ぶ際には、「中国政府の規制にすばやく対処できる」「快適なネット環境にできる通信速度がある」「中国からでも公式サイトにアクセスできる」などの条件が大事になってきます。
これらのことを踏まえて、中国でおすすめできるVPNは以下5つです。
- 12vpn:中国での圧倒的な安定感>>中国からアクセスする際はこちら (当サイト限定30%割引クーポンあり)
- ExpressVPN:通信速度が魅力の世界最大手(当サイトのリンクから契約すると1年プランが+3ヶ月無料に)
- MillenVPN:価格と安定性で評価急上昇中の日本製
- スイカVPN:中国対応が充実している日本製
- セカイVPN:老舗の日本製
中国出張・駐在において、VPNは必須アイテムになっています。
中国に出張・駐在するメンバーが多いVPN Life編集チームも、VPNを頻繁に利用しています。
今回は、VPN Lifeの中国滞在チームの検証に基づき、中国でおすすめのVPNについて解説していきます。
VPN Lifeでは、中国在住スタッフの協力も得て、6つの都市で接続検証をしました。
以下のとおり「上海市」「江蘇省・蘇州市」「浙江省・寧波市」「江西省・南昌市」で検証したほか、「天津市」「福建省・厦門市」で利用可否を検証しました。
※VPN Lifeスタッフによって検証
▼動画でも解説しています▼
中国で利用するVPNの選び方
中国で利用するVPNを選ぶときに必須となるのは、以下の2つです。
- 中国政府の規制にすばやく対処できること
- 快適なネット環境にできる通信速度があること
中国政府の規制にすばやく対処できること
中国でのVPN利用で最重要となるポイントが、中国政府の規制対応にすばやく対応できている実績があることです。
中国では、VPNの利用が規制されていて、特に中国国外の動画サービスやSNSなどに接続できるサービスに対しては、当局が常に目を光らせています。
そのため、ある日突然VPNサーバーにつながらなくなることも少なくありません。
そこで、当局の規制を巧みに回避して、サービスを提供し続けられるVPNプロバイダと契約する必要があるのです。
快適なネット環境にできる通信速度があること
いくら規制に対応できても、通信速度が遅いと快適なネット環境を構築できません。
通信速度は、元々のネット回線のスピードや、滞在エリアによって異なります。
また、日本では快適な接続スピードであっても、中国に行くとスピードを大きく落とすこともあります。
少なくとも中国で「遅すぎて使い物にならない」と評価されているVPNサービスは、避けるべきでしょう。
中国でおすすめVPN5選【価格とサービスを比較】
中国でおすすめのVPNを「価格」、「接続サーバー数」、「サーバー設置国」、「同時接続台数」、「日本語対応」という5つの観点から比較しました。
12vpn | ExpressVPN | MillenVPN | スイカVPN | セカイVPN | |
中国での安定性 | 抜群 | 優秀 | 優秀 | 優秀 | 良 |
サーバー数 | 非公開 | 3,000台以上 | 1,300台 | 47台 | 非公開 |
サーバー設置国 | 31カ国 | 105カ国 | 50カ国 | 25カ国 | 10カ国 |
日本語対応 | 英語のみ | 日本語可 | 日本企業 | 日本企業 | 日本企業 |
同時接続台数 | 6台 | 8台 | 無制限 | 47台 | 3台 |
価格:1ヶ月プラン | 1,649円/月 | 1,425円/月 | 1,628円/月 | 1,097円/月 | 1,100円/月 |
価格:6ヶ月プラン | 1,284円/月 | – | – | 988円/月 | – |
価格:12ヶ月プラン | 908円/月 (635円/月) | 734円/月 | 594円/月 | 938円/月 | – |
価格:24ヶ月プラン | – | 549円/月 | 396円/月 | 878円/月 | – |
無料お試し・返金保証 | 14日間 | 30日間 | 30日間 | 30日間 | 2ヶ月 |
12vpn (12vpx):中国での安定感に定評のあるVPN【中国から契約可能!】
- 中国での取り締まりに対する対応が早い
- サポートの対応がよい
- 中国専用リンクで、中国から申し込みできる
- 同時接続台数が6台と多い
- Google Chromeだと拡張機能から簡単に操作できる
- サポートが英語のみの対応になっている
本社 | オランダ |
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公式サイト | https://12vpx.com/ 中国からアクセスする場合:https://blockthis.xyz/ |
価格 | 1ヶ月プラン:2,749円/月 半年プラン:1,466円/月 1年プラン:1,284円/月 ※当サイト限定のクーポンで30%引き |
無料お試し・返金保証期間 | 14日間 |
サーバー台数 | 非公開 |
サーバー設置国 | 31カ国 |
日本語対応 | なし 英語のみ |
同時接続台数 | 6台(同じサーバーへの同時接続は不可) |
12vpnは、オランダを本社としたVPNプロバイダで、特に中国からの利用に定評のあるVPNです。
実際に12vpnの東京サーバーに接続すると、メールアドレスとパスワードの認証をクリアでき、認証番号の入力画面に遷移できることを確認しています。(その後、無事にログインできています)
12vpnはホームページのマニュアルやサポートが、英語のみであることがネックですが、Cromeの翻訳機能やDeepL等の機械翻訳など駆使すれば、内容の把握には困りません。
- 中国からの利用をメインで考えている人
- サポートが英語でも翻訳ソフト等を使って対応できる人
\14日間返金保証あり/
30%割引になるクーポンの利用方法を以下の記事で書いているので、あわせてご覧ください。
ExpressVPN:高速通信でアプリの操作性に優れた世界最大手のVPN
- 通信速度と安定性が優れている
- アプリの動作が早くて使いやすい
- ノーログポリシーを採用している
- サーバー設置国のバリエーションが豊か
- ビットコインでの支払いに対応している
- 中国からでも利用できる
- 価格が他のサービスに比べるとやや高い
本社 | 英領バージン諸島 |
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公式サイト | https://www.expressvpn.com/ |
料金 | 1ヶ月プラン:1,425円/月 1年プラン:734円/月 2年プラン:549円/月 ※当サイト経由の登録で+4ヶ月無料プレゼント |
無料お試し・返金保証期間 | 30日間 |
サーバー台数 | 3,000台 |
サーバー設置国 | 105カ国 |
日本語対応 | アプリやサポートは日本語、規約は英語 |
同時接続台数 | 8台 |
ExpressVPNは世界最大手の老舗で、有料登録者数が全世界で400万人を超えるVPNプロバイダです。
通信速度の速さや安定性に優れたVPNで、当サイトの検証でも常にトップクラスの通信速度を誇っています。
またアプリの起動から接続まで30秒~60秒ほどかかるVPNが一般的な中、ExpressVPNはわずか10秒ほどで起動から接続までを完了できるので、毎日の利用でもストレスがありません。
サーバー設置国、サーバー数も世界トップクラスなので、さまざまな用途で活用可能です。
中国の通信規制にも柔軟に対応していて、中国から接続する際にも安定感のあるVPNとして定評があります。
- 速度と安定性を重視したい人
- 口コミや実績を重視してVPNを選びたい人
\3ヶ月無料プレゼント+30日間返金保証/
MillenVPN:日本企業が運営する安心感が強みのVPN
- 日本製の主要VPNサービスの中でも安価に使える
- サーバー数が多い
- 日本語対応が充実している
- サービス改善を要望しやすい
- ノーログポリシーを採用している
- MillenVPN Nativeが優秀
- 中国からもアクセス可能
- サーバー数が海外大手VPNに比べて劣る
- 通信速度が海外大手VPNに比べてやや遅い
本社 | 日本 |
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公式サイト | https://millenvpn.jp/ |
価格 | 1ヶ月プラン:1,496円/月 1年プラン:594円/月 2年プラン:396円/月 |
無料お試し・返金保証期間 | 30日間 |
サーバー台数 | 1,300台 |
サーバー設置国 | 50カ国 |
日本語対応 | すべて日本語で対応 |
同時接続台数 | 無制限 |
MillenVPNは、日本の企業が提供している純日本製のVPNプロバイダです。
日本企業が運営するVPNは多数ありますが、サーバー設置国、サーバー数ともに日本のVPNの中ではトップクラスです。
契約・規約、操作マニュアルやサポートなど、すべて日本語での対応となっている日本人にとっても安心できます。
VPNに対するブロックが厳しいサービスでも、MillenVPN Nativeを使うことでブロック解除できるケースが多数あります。
中国ではMillenVPN Native OpenConnectを利用することで、安定的なVPN接続を実現可能です。
- 日本製のVPNサービスにしたい人
- 日本製の中でも価格を重視したい人
- 日本製の中でもサーバー設置国、設置数の多さを重視したい人
\30日間返金保証あり/
スイカVPN:中国対応が充実している日本製VPN
- 日本語対応が充実している
- 同時接続台数が50台と多い
- 短期間の利用だと価格が安い
- 接続サーバー数が少ない
- 長期間の利用料金は割高
本社 | 日本 |
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公式サイト | https://www.suika-v4.com/ |
価格 | 1ヶ月プラン:1,097円/月 6ヶ月プラン:988円/月 1年プラン:938円/月 2年プラン:878円/月 |
無料お試し・返金保証期間 | 30日間 |
サーバー台数 | 50台 |
サーバー設置国 | 25カ国 |
日本語対応 | 完全対応 |
同時接続台数 | 50台 |
スイカVPNは、日本製のVPNサービスで、ソフトもサポートもすべて日本語対応になっています。
- 日本語でのサポートが必須な人
- 短期間での利用を考えている人
\30日間無料お試し/
セカイVPN:老舗の日本製VPN
- 無料体験期間が長い
- 日本語対応が充実している
- 使えるサーバーの設置国が少ない
- 同時接続台数が3台と少ない
- 通信速度が遅い
- 長期間の利用と考えると少し割高
本社 | 日本 |
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価格 | 1ヶ月プラン:1,100円/月 |
無料お試し・返金保証期間 | 2ヶ月 |
サーバー台数 | 非公開 |
サーバー設置国 | 10カ国 |
日本語対応 | すべて日本語で対応 |
同時接続台数 | 3台 |
セカイVPNは、老舗の日本製VPNで、中国駐在員の中でも長く利用されてきた実績のあるサービスです。
価格は他のVPNサービスに比べて割高で、同時接続台数は3台までしかないことがデメリットですが、すべて日本語で対応してくれる安心感が欲しい人におすすめです。
- 価格よりも老舗の安心感が欲しい人
\最大2ヶ月の無料体験あり/
中国におけるVPN利用の違法性
VPNの利用を規制している事実はあるものの、利用自体を違法とまでは言い切っていません。
中国には国際ネット通信に関する法律「中华人民共和国计算机信息网络国际联网管理暂行规定」がありますが、VPNの利用については直接的に言及していません。
ごく稀にVPNユーザーが、この法律を根拠に摘発される事例はありますが、何千万人のユーザーのうちの数十名程度の話です。
基本的に、VPNを利用して大々的にビジネスをしたり、反政府的な言動を紹介したりしない限りは、摘発されるリスクは限りなくゼロと言ってよいでしょう。
中国でのVPN利用に関する違法性については、詳細は以下の記事をご覧ください。
中国でVPNを利用する際の注意点
中国でVPNを利用する際の注意点は、以下3つです。
- 中国渡航前に契約を済ませておく【例外は12vpn】
- 2つ以上のVPNサービスを契約する
- VPNネコなどの無料VPNの利用は避ける
それぞれ詳細を解説していきます。
中国渡航前に契約を済ませておく【例外は12vpn】
中国でVPNを利用するときに困るのが、中国からだとVPNなしでVPNプロバイダの公式サイトにアクセスできないことです。
VPNを契約するのにVPNが必要になるというジレンマです。
そのため、中国に渡航する前にVPNの契約を済ませておくことをおすすめします。
例外が12vpnです。
12vpnには中国専用ログインURLがあり、中国からでも公式サイトにアクセスして、契約したり、設定用のファイルをダウンロードしたりできるからです。
2つ以上のVPNサービスを契約する
出張で中国に滞在するだけならVPNサービスは1つで十分ですが、中国駐在員の人は2つ以上のVPNサービスを持つのは必須です。
冒頭でも解説したように、中国当局の規制により突然VPNサーバーが使えなくなるケースがあるからです。
しかも中国から新たにVPNサービスを契約しようにも、中国からだとVPNプロバイダの公式サイトにアクセスできません。
VPNプロバイダは、当局の規制を回避できるように日夜努力をしていますが、絶対ではありません。
実際に、当サイトがかつて中国駐在時代に使っていたVPNサービスで、中国当局の規制と思われることが原因で突然アクセスできなくなったサービスもありました。
こうした理由から、中国でVPNを利用する場合、1つをメイン、1つを予備として持っておくことをおすすめします。
中国で2つのVPNを使う場合のおすすめをタイプ別に分けてみました。
タイプ | おすすめVPN |
通信速度の早いVPNを利用したい | 12vpnとExpressVPN |
日本のサポートが受けられるサービスを利用したい | 12vpnとMillenVPN |
VPNネコなどの無料VPNの利用は避ける
今回紹介しているVPNはすべて有料ですが、世の中にはVPNネコやVPN Gateのような無料VPNもあります。
しかし無料VPNサービスは、以下の点からおすすめできません。
- 通信速度が遅いから
- セキュリティが脆弱だから
- 中国当局への対応が弱いから
通信速度は用途によっては許容できるかもしれませんが、セキュリティと中国当局への対応は問題です。
セキュリティに関しては、香港の無料VPNサービスが2,000万人のユーザー情報を流出するという問題も起こしています。
参考記事(英語):Report: No-Log VPNs Reveal Users’ Personal Data and Logs
一定のセキュリティを保ち、適切なサポートをするために必ず費用がかかります。
ましてや中国の場合は、規制当局への素早い対応のためのコストも必要です。
有料VPNを仮に2つ契約しても、費用は月々約1,500~2,000円、1日あたりに換算すれば50~66円です。
十分なセキュリティを確保しながら、中国で快適なネット生活を維持できるのであれば、十分に許容できる価格ではないでしょうか。
まとめ
中国で利用できるおすすめVPNサービスは、以下5つです。
- 12vpn:中国での圧倒的な安定感>>中国からアクセスする際はこちら (当サイト限定30%割引クーポンあり)
- ExpressVPN:通信速度が魅力の世界最大手(当サイトのリンクから契約すると1年プランが+3ヶ月無料に)
- MillenVPN:価格と安定性で評価急上昇中の日本製
- スイカVPN:中国対応が充実している日本製
- セカイVPN:老舗の日本製